吾輩はこの半年、縁あって月に1回熊本に仕事で足を運んだ。昨年12月に人吉から念願の「いさぶろう、しんぺい号」という観光列車に乗ってみた。肥薩線を走るこの列車、上り(熊本方面)が「しんぺい号」と言い、下り(吉松方面)が「いさぶろう号」と呼ぶらしい。
自分はめちゃくちゃ鉄道ファンではない?が、でも列車で旅をするのはワクワクするし大好きである。「ななつ星」のような高い豪華列車にはとてもじゃいけど乗れないが、一般的なリーズナブルな観光列車には色々乗ってみたいと思う。実は「隠れ乗り鉄」だったのかもしれない。
ここ人吉はSLやくまがわ鉄道にも観光列車があるらしい。人吉には結構鉄道ファンが多く集まることも初めて知った。桜の時期に球磨川沿いを走る人吉SLは相当の人気みたいだ!JRは「人吉駅」だが、くまがわ鉄道の駅は「人吉温泉駅」と呼ばれる。「人吉温泉駅」のフォントがちょっとレトロな感じで感動した!駅も白を基調としていておりいい雰囲気である。
さて、人吉駅前で「からくり時計」を見た後、駅売店で一番搾りロング缶を3本購入し、慌てて10:08分発の「いさぶろう1号」に飛び乗った。この手の列車に初めて乗ったので、「オシャレな電車!」と思ってしまった!「最近の観光列車はこういうのが多いのか?」と思いながらスマホで写真を撮る。
車内にはカメラを持った鉄道ファン達が数人乗車、何だかとても専門的な話しに花が咲いていた。平日というのもあり車内は空いている。やはり「ディーゼル列車は旅の雰囲気を盛り上げるなぁ・・テンションあがる!」と思った。ちなみに吾輩も含め、ほとんどの人が車両を見学したり、展望車両で写真を撮ったりで席には座っていなかった。
停車駅は、
人吉(ひとよし)-大畑(おこば)-矢岳(やたけ)-真幸(まさき)-吉松(よしまつである。約1時間15分程の乗車時間。ちなみに景色がいいのは進行方向に向かって左側がおススメ!日本三大車窓は、左側です!途中駅では地元の人が農産物を販売、その間数分間列車は停車したりしながらゆっくりと進む。珍しいループ&スイッチバック、矢岳駅では蒸気機関車D51が展示されていた。
久しぶりに仕事のことを忘れた。車内のアテンダントの女性もフレンドリーである。
やはり列車の旅はいい!
途中の日本三大車窓のところで、列車は徐行しやがて停車。霧島連山から桜島まで見えた。アテンダントの方が「こんなに遠くまで澄んで見えるのって珍しいんですよぉ~」と言って案内してくれた。リップサービスかな?
「真幸駅」、「まさき」と読む。「真の幸せに入る」に通じると言われる駅で結構人気らしい。ここで記念の入場券を購入。
そして列車は終点の吉松駅へと到着した(11:22)
ビール3本なんてあっという間だった。
いいね、列車の旅って!仕事忘れるよ!
一人旅もいいけど、ちょっと寂しい気もした!