ちょうど1ヶ月前、ラグビーのワールドカップが始まった。事前に全く盛り上がらなかったのに・・・蓋を開けてみれば日本はこの1ヶ月間Ｗ杯一色だった。ロシア、アイルランド、サモア、スコットランドを4戦撃破し一次予選を突破！勇敢な桜のジャージを着た男たちのベスト8進出の快進撃に日本国民は一喜一憂した。
まもなく決勝トーナメント、ベスト４をかけた日本VS南アフリカ戦が始まる・・今日もスタジアムは大勢の観客。君が代斉唱・・流大が感極まって涙を浮かべている。ここまでの色んな思いがあったんだろうなぁ・・選手たち、インタビューでは口々に色々なことを犠牲にしてきたと言っていた・・自分自身の時間も持てず、家族との時間も持てず、ただ日本ラグビーのために頑張ってきた4年間。しかしちゃんと結果はついてきた。予選4連勝。今日も頑張って欲しい！そしてベスト４へ進んで欲しい！日本はこの期間中にランキングが6位にまであがったのだ。ティア1に相当する国になったのだ！今日は我輩もスコットランド戦のような勢いではなく、なんとなく冷静に試合が見れた。しかも酒ナシで！
開始3分、南アにトライを決められる。コンバージョンは外れ0-5。一進一退のまま前半19分、田村のペナルティキックで3-5。南アはミスも多く日本は食らいついている。前半はこのまま終了。「後半は南アフリカの疲れを突いて松島や福岡の華麗なトライで逆転だ！」なんて思っていたが、前半終わって空気はちょっと重かった。南アの壁がなかなか崩せずにいたのだ。
後半3分、南アがペナルティゴールで3-8とリードを広げる。そして後半8分、後半23分と立て続けにペナルティゴールを決められじわじわと点差を広げられてきた。「大丈夫か？日本！ボール支配率は上でもどうしても前に行けない！
そして後半25分、とうとうトライを決められてしまう・・ゴールも決められ3-21。時間がどんどん過ぎていく。更に後半29分トライ。3-26。南アはほんとに強い。そしてこの試合のための戦略的な準備が全部できていた。松島、福岡は完全にマークされ、後半は特に南アのスクラムとモールで押し込まれた。
試合終了間際、日本の反則で南アボールになったが、南アはペナルティゴールを狙わずに勝負してくれた、なんか妙に嬉しかった。日本はもう負けが確定しているのに、南アは正々堂々と勝負してくれた。そしてため息の漏れるノーサイドのホイッスル・・
あぁ～負けた。悲しいし、切ないけど、完敗だ。すべてが南アの方が上だった。強い・・日本の選手が泣いている。この涙は本人たちにしかわからないだろうな・・負けた悔しさ、もう今日でチームが最後になってしまう悲しさ、ここまで来れた嬉しさ、やりきった満足感、色々な思いの涙だろう・・本当にお疲れさま日本、ありがとうブレイブ・ブロッサムズ！勇敢な桜はベスト8で散ったが、4年後今度はどんな花を咲かせてくれるのか楽しみだ！
最後はすべの観客の方向で挨拶し、スタンドから子供たちを呼んで記念をする選手たちは本当に嬉しそうな顔をしていた。とにかく暫くは4年間の疲れを癒して欲しい・・ありがとう！また4年後に！！
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